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リフォーム屋が考える後悔設備・仕様10選

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この記事は約10分で読めます。

はじめに

私はこれまでリフォーム業界で営業を担当し、数多くのお客様とお話をしてきました。

お客様=リフォームを検討される方のほとんどは、

今のお住まいに対する不満改善したい事、ご新築時の後悔を抱えています。

そうしたお悩み・お困りごとを深堀りし、また、建物の状態を見た上で、

より暮らしやすい住まいをご提案するのがリフォーム営業・リフォーム屋の仕事です。


リフォームを検討される方のお住まいは築20年以上経過していることが多いので、

リフォーム屋は、ひとつのお住まいに長年住んできた方々からのリアル

ダイレクトな声を聞くことができます。

そのため、新築の営業マンや設計マンとは違った視点で、

後悔設備・仕様とその理由」をお伝えできると思います。


本記事は、あくまでも私が出会ってきた方々から多く伺うお話や

個人的な見解・好みを含みますので、ぜひ参考程度に読んでいただければ幸いです。

① 天窓

まずは、後悔ポイントとしてよく耳にする天窓です。

天窓とは、建物の屋根部分に取り付けられる窓のことを指し、

採光や換気を目的とするものです。

ルーフウィンドウトップライトスカイライトなどとも呼ばれます。

天窓は屋根に取り付け、家の中に光を取り込みますので、天窓~家の中まで吹抜けになってます。

つまり屋根の上の外部と窓1枚で繋がっていることになりますので、

外気温直射日光の影響を受けやすいのです。

通常、屋根~家の中までは、

屋根材・野地板・小屋裏空間・断熱材・石膏ボードなど、

いくつもの建材や空気層がありますので、外気温の影響を軽減できますが、

うってかわって天窓のみとなれば夏は暑く冬は寒いのは当然とも言えますね。

上記のような温熱環境の問題もありますが、

リフォーム屋からするとメンテナンスの大変さが問題と捉えています。

日射や雨が直接当たる・温度変化が激しい といった、

通常の窓よりも過酷な環境にさらされる天窓ですので、雨漏りのリスクも高い設備です。

屋根材は長寿命化が進み、30年メンテナンスフリーの建材があったりしますが、

天窓は、定期的な部材の交換や防水処置などの

屋根よりも短いスパンで定期的なメンテナンスが必要になります。

例えば、屋根は30年メンテナンスしなくて良くても、

天窓は10年毎にメンテナンスが必要になることがあるのです。

屋根材と天窓のメンテナンスサイクルがズレてしまうと、

その都度足場を組んだり、大きなメンテナンス費用が掛かってしまうことになります。

その他にも、天窓付近の室内は直射日光の影響を大きく受けますので、

付近の壁紙が色褪せたり、めくれてしまったりすることもよく見る光景です。

上手に採用すれば意匠的にも素敵な設備ではありますが、

このようなデメリットもありますので、それらを踏まえたうえでご計画ください。

リフォームで天窓を塞ぐこともできます。

既に後悔してしまった方は、いっそのこと無くしてしまうことを検討されてもいいかもしれません。

② リビング階段

リビング階段はリビングから廊下やホールを介さずに直接アクセスできる階段です。

扉が無い分、家族が顔を合わせる機会が増えたり、意匠的な面で採用されるケースがあります。

リビング階段はデザイン面やアクセスがしやすいといったメリットもありますが、

夏は暑く、冬は寒いという温熱環境に関するお悩みの声をよく聞きます。

せっかくのリビング階段ですが、実際のところ私自身も、

入り口に扉やカーテンを付けたりするリフォームも何度か行ったことがあります。

リビング階段を計画するのであれば、全館空調もセットで計画し

室内の温熱環境に配慮することをお勧めします。

③ 吹き抜け

吹き抜けは天井の一部若しくは全部を作らず、

建物の2階層以上を縦に繋げた間取りのことを指します。

住宅展示場などでも多く見ますし憧れる方も多いと思います。

が、

こちらもやはり、天窓リビング階段と同様温熱環境の問題があります。

それ以外にも、吹き抜けには手が届かないところに窓があったり、

天井には照明やシーリングファンが付いていたりします。

新築から時間が経つと、そういった照明や窓に付いているブラインドの交換時期が来ます。

手が届かない設備には埃もたまります。

当然脚立でも手が届かない場所ですので、室内に足場を組む必要が生じ、

通常の交換コストよりも高くつくケースがほとんどですので、

そこも踏まえた上で計画しましょう。

④ バルコニー・ベランダ

バルコニーベランダといえば、おおよそ皆様もご存知と思いますが、

住戸から外部に張り出したスペースのことです。

厳密には、屋根や庇のあるものをベランダ、そうではないものをバルコニーと呼びます。

世の中、禁煙禁煙。お家の中で煙草を吸えないあなたがコソコソ一服する場所です。

洗濯物や家庭菜園をする場所としてのイメージが強いと思います。

戸建て住宅やマンションだと、当たり前のように付いているバルコニーベランダですが、

最近は新築時に計画しない方も増えてきています

やはり、メンテナンスに費用がかかったり掃除が大変というお声が多いですね。

上記の通り、従来は一般的に「物干しスペース」として使われることが多かったですが、

花粉症や排気ガスなどの問題で外干しを控えるようになったり、

ガス乾燥機やドラム式洗濯乾燥機が普及するようになったことも

最近の新築住宅から姿を消した背景にあるかと思います。

乾燥機に入れられないものはコインランドリーに持っていくと割りきれば、

バルコニーベランダの必要性が低くなってしまいますよね。

バルコニーベランダは新築時にも作るための費用が掛かりますし、

定期的なメンテナンス(防水工事)にも相当の費用が掛かりますので、

その分部屋を広くしたり、室内にサニタリールームランドリールームといった

室内干しできる場所を作るといったトレンドもあり、

バルコニーベランダの価値が薄まってきているのかなと思います。

⑤ 黒い浴槽

昨今、モダンな内装を好むお客様が増えたこともあり、

メーカーのショールームでも展示があったり、雑誌などにも多く掲載されたりしています。

シックな内装が流行になっている中、浴室にもその風合いを持ち込めるのは、

多くのお客様からの需要があるようです。

ショールームで黒い浴槽を見ると、

お掃除頑張ろう!

という気持ちになるのもよく分かります。

ですが、リフォーム屋からするとあまりおすすめできるカラーではありません。

やはり水垢や皮脂汚れはかなり目立ちます。

想像以上に目立ちます。

私も初めて実際に10年程使用した黒い浴槽を見た際には驚きました。

毎日のお掃除にそれなりの覚悟をお持ちの方とお手伝いさんを雇える方は良いと思います!

⑥ ベッセルタイプの洗面台

ベッセルタイプとは洗面台のカウンターの上にボウルが乗っているタイプのことです。

デザイン性が高く近年人気のタイプの洗面台ですが、

カウンターとボウルが一体になっているものに比べて

カウンターとボウルの間に汚れや水が溜まりやすく、

気が付いたら水垢が溜まり白っぽくなっていたり、カビが生えたりします。

ボウルも浅いものが多いので使い勝手としては一体型よりも劣る部分があります。

洗面コーナーなど、オープンスペースに設置する場合はインテリアとしても馴染みますので、

とてもおすすめですが、毎朝の支度で頻繁に使う場所に設置するのはおすすめできません。

⑦ 天然木ウッドデッキ・装飾材

天然木のウッドデッキ装飾材はとても風合いがよく

建物全体の印象を高めるものではありますが、耐久性が高いものはあまり多くありません。

ウリン材など耐久性の高い木材もありますが、コストがかなり掛かります

ウッドデッキや装飾材は新築の打合せでも最後の方になることが多く、

そこに予算を掛けられる方はそう多くないと思います。

新築から10年程経って、シロアリに食べられたり、腐食したものを多く見てきました。

定期的な塗装もコストがかかりますし、塗装していても限界はあるので、

多くの方が、樹脂製のデッキ材に切り替えられます。

近年は風合いのいい樹脂材や人工木材もあるのでそういったものをおすすめします。

⑧ 多機能エアコン

多機能エアコンとはお掃除機能や○○センサーなど細かな機能が付いたエアコンです。

もちろん便器な機能ではあるのですが、機能が増える分故障のリスクが増えたり、

部品が増える事により逆に汚れが溜まりやすくなってしまうケースがあります。

いくら便利機能がついてもエアコンの内部には汚れが溜まりますので、

いずれにしてもクリーニングなど定期的なメンテナンスは必要になります。

エアコンもグレードにより金額が大きく変わりますので、

私個人としては初期費用を抑え、クリーニングや故障する前に交換する予算に当てることをおすすめします。

多機能エアコンは分解の手間も増えるのでクリーニングするにしても、

シンプルなエアコンよりも費用がかかるなんてことも耳にします。

最近のエアコンは標準グレードでも性能は申し分ないので私はこちらで十分と思います。

⑨ 床タイル

磁器質タイルなど内装の床に使うタイルです。

キッチンや水回りに使われる方が多く質感もいいものではありますが、

目地が剥がれたり、割れたり欠けたりしている状態をよく見ます。

交換するにもそれなりの費用が掛かります。

タイル自体はおすすめしない訳ではありませんが、

最近ではフロアタイルで質感の良いものや一見タイルのように見えるものもありますので、

費用・メンテナンス性を踏まえるとフロアタイルで十分ではないかと思います。

⑩ 無垢フロア

無垢フロアは上の写真のように、継ぎ合わせることなく一枚もので作られたフローリングで、

質感がよく、憧れのあるフロア材ではありますが注意点があります。

木材は建材となっても吸放湿し、

湿気が多い時期には膨張、乾燥している時期には収縮します。

無垢フロアは一枚ものの木材ですので、合板を使用した複合フローリングに比べ、

伸縮幅が大きいのです。

湿度が高くなると、床材が膨張して隆起してしまったり、

また、無垢フロアは1枚1枚独立して貼り合わせてますので、冬場は乾燥し目地が大きくなり、

そこにゴミが溜まったりする光景をよく見ます。

温度によっても伸縮をする為、床暖房のお部屋には入れることができません。

無垢フロアの質感は代えがたいものではありますが、

フローリングには挽板フロアというものがあります。

挽板フロアとは材の表面に天然木材を厚めに貼り合わせた複合フローリングで、

一見無垢フロアと見分けがつきません

無垢フロアの良さを取り、伸縮が少ないフローリングなのです。

質感に拘ったフローリングを計画される際は挽板フローリングをおすすめします。

最後に

今回はリフォーム屋の視点で後悔設備・仕様をまとめてみました。

挙げたものを全面的に否定するわけでは決してありませんが、

計画において注意が必要なものや、代替が効くものがあります。

メーカーによっては標準になっていたり、

担当の営業マンがよく分からずに提案しているものもあるでしょう。

(もちろん「いいもの」として提案されているはずですが。)

あなた自身の疑問や知識で解決できる場合も往々にしてございます。

これからそのお住まいと何年も向き合っていくのは、

担当の営業マンでも、建ててくれた大工さんでもなく、ほかならぬ「あなた」です。

少しでも快適に、ストレスなく生活をするために、一つ一つの設備や材の使用に拘ることで

長期的に見て納得のいく家づくりができると思います。

今回記載しました内容は、ほんの一部でしかありませんが、

リフォーム屋から見て、多くのお客様が後悔しがちな点になります。

是非参考にしていただければ幸いです。

他にもお家のことでお困りごと、お悩みごとがございましたら、

お気兼ねなくご相談ください。

あなたの住まいづくりに少しでも力になりたいと思っております。

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