木造住宅について
今回は木造住宅について書こうと思います。
住宅には主に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3種類が存在します。
中にはその内2つが組み合わさる混構造というものも存在しますが
代表的な上記3構造のそれぞれ特徴について書こうと思います。
木造の特徴、特性について簡単にご紹介ができればと思いますのでよろしくお願いします。
木造住宅ってなに?
木造住宅とはその名の通り木造でできた住宅となります。
いわゆる構造と言われる家の骨格、骨組みが木造のみで出来ているのが木造住宅です。
もちろん基礎と言われる家の足元にあたる部分はコンクリートで出来ておりますが
それ以外の骨組みは全て木で作られております。
土台、柱、梁、小屋組(屋根)、床組など全てにおいて家の骨にあたる部分が木で出来ているため木造住宅と言われます。
木造住宅は鉄骨や鉄筋コンクリート造と比べて軽く、柔軟性のある建物となります。
日本の住宅として古くから採用されているのがこの木造住宅です。
昔は基礎と言われる足元のコンクリート部分もなく、本当に木だけで建てられている時代もありました。
古民家や旧家と言われる何百年も昔からある建物は今でも存在し、
歴史的建造物としてもテレビなどで時折紹介されるほど貴重なものとなっております。
最近の住宅は木造でもツーバイフォーやツーバイシックス、軸組工法など様々な工法が存在しています。
木造住宅の耐久性
木造住宅のイメージってみなさんどのような印象をお持ちでしょうか。
昔は「木だから燃えやすいんじゃないか」 「地震がきたら倒壊する可能性が高い」
「小さい建物しか建てられない」 「30年もしたら建て替えだ」
のような考えが多かったのではないかと思います。
今でこそ木造の耐久性の良さや特性が認められ、
その素晴らしさが世間にも広がりつつありますが、
昔は 木造住宅など30年で建て替えをするものだ! といった風習があったかと存じます。
今の木造住宅はすごいんです。
木造だから火に弱いのではと思われるかもしれませんが実はしっかりと管理され、
住宅用にできる木材はとても火に強く燃えにくいものとなっております。
コンクリートに比べると燃えると言う意味では劣るかもしれませんが
十分燃えにくいよう工夫されているのです。
具体的にどの程度燃えずに耐えてくれるのかなどは各ハウスメーカーが詳しく説明をしてくれますので
もっとマニアックな部分を知りたいという方は、是非お近くの住宅展示場へ行ってみてください!
家を建てる予定がなくても営業の方は丁寧に説明してくれると思います!
また、木造住宅とはいえ現代の家であればメンテナンスさえしっかり行えば
60年でも100年でも大切に長くお住まい頂けるような作りとなっております。
結論、木造住宅の耐久性はかなり高いとご認識いただいてよろしいと思います!
木造住宅の耐震性
木造住宅って地震に弱いイメージはありませんか?
木造住宅は今まで起きた様々な大きい地震の度にその耐震性能が見直され、法改正が行われてきました。
骨組みを繋ぎ合わせるための金物や緊結の仕方、
構造壁と言われるいわゆる建物を支える強い壁の数や配置、
バランスなど色々なことを検証、検討し今の建築基準法に行き着いております。
木造は鉄骨や鉄筋コンクリートとは違い、建物を敢えて揺らすことにより木をしならせるイメージで揺れに耐えております。
建物をガチガチに固めて倒れないようにするといった考え方もありますが、
木造の良さは柔軟性にあります。
建物を揺らすことでその柔軟性を活かし耐えているのが木造です。
これも木造の工法により少し考え方が違ってきたり、
最近は揺れを吸収する住宅用ダンパーなんかを新築時に標準装備として入れているメーカーや
リフォームでもダンパーを勧めているところもあります。
ダンパーの種類によってはあまり意味のないものも存在しております。
ダンパーがあるから絶対に安心とは限りませんので注意が必要です。
そのダンパーの特性などをしっかりと見極める必要がございます。
結論、木造の住宅でも耐震性はとても高く、工法にもよって多少の違いはありますがなんの問題もないと思います。
ただ、建てるメーカーや工務店により基準としているところは大きく違うため、確認することを強くお勧めします。
木造住宅の気密性
みなさんは木造住宅の気密性ってどう思いますか?
木造住宅って寒そうとか隙間風がありそうとか、
昔の古い家を見ると確かに木造住宅は隙間風がひどくとても寒い印象がありました。
それにはちゃんと理由があり、木が濡れたりしてもしっかり乾くように、
乾燥しやすいような作りにしていたためだとも言われております。
雨に濡れたり、結露したりすると木がその後しっかりと乾いてくれないと腐ったり、カビの原因になったりします。
そのため昔の木造の住宅は風がしっかりと通るようなそんな作りになっておりました。
今は違います!
とっても気密性が高く、むしろ高すぎるくらいになっており、24時間換気なんて言われるものが義務化されるほど気密性が良くなっております。
最近の木造住宅は異常に気密性が高いんだ!ということだけ覚えて頂ければ十分かと思います。
その代わり、構造部分の換気の仕方なども工夫されておりますのでご安心ください。
最後に断熱性
最後は断熱性についてです。
木造の住宅って寒いイメージありませんか?
確かに、鉄筋コンクリートのマンションなどに比べると寒いですよね。
正直にお伝えします。
戸建ての時点で木造だろうが鉄骨だろうが鉄筋コンクリートだろうが、どれにしても真冬は寒いです。
もちろん陽の当たり方や日照時間によっても変わりますが基本は寒いです。
ただ、断熱性能や暖の取り方は昔とは比べものにならないくらい良くなっておりますので、
昔の古い建物や20年前、30年前の建物と比べると断然に良くなっております。
分かりやすくいうと20年、30年前の家は普通のステンレスの水筒だったのに対して
最近の家は魔法瓶水筒のように何時間もほとんど温度が変わらない、
下がり方がかなり緩やかになったと思っていただくと良いと思います。
従って暖房や冷房をかけても保温、保冷機能が高いため快適な空間を無理なく保つことができる、
それが断熱性の良い住宅です。
みなさんもどの構造の住宅にするか迷ったときは是非、ご参考にして頂ければと思います。
次回は鉄骨造について簡単に書こうと思います!
それではまた!
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