設備の交換・小規模な内装リフォームについて
ここで分類するリフォームは現状の間取りや設備の位置、大きさはそのままに、
キッチンや風呂、トイレなどの設備交換や、床・壁紙の張替えなどの内装リフォームを想定しています。
こういったリフォームは「構造の変更」や「給排水経路の変更」が必要ありませんので、
比較的会社選定の間口は広く、施工技術や監理の差が生じにくい内容になります。
では、どういった事を基準に会社を選べばよいのでしょうか。
はじめにお伝えしたいこと
こういったリフォームで使用する設備や内装材は「メーカー」が販売している商品をリフォーム会社が取付をする流れになります。
中には自社開発・販売をしている会社もありますが、
それらは一旦置いておきます。
つまり、一流企業に頼もうと、地元の工務店に頼もうと商品の使い勝手や寿命に差は出ません。
きちんと設置してくれるか、仕上がりが綺麗かはもちろんリフォーム会社により差は出るかと思いますが、
大手企業でも給排水関係や内装仕上げ等施工に関する保証はせいぜい2.3年程度です。
最近、こういった工事でも長期保証を謳っている会社をちらほら見ますが、
メーカーが出している設備の保証であって、施工の保証でないことがほとんどですので、注意が必要です。
それでは、会社選びのポイントを解説していきます。
ポイント① 価格について
設備関係には特にお金がかかります。早く安くリフォームしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
先ほど申し上げたように、どのリフォーム会社に頼もうと、同じメーカーの同じ商品を頼めば設置されるものは同じです。
ですが、会社によって同じ商品でも見積価格は異なります。
・商品にも利益を乗せる会社
・商品には利益を乗せずに安く見せ、施工費を多めにして利益を確保する会社
・商品にも施工費にも多めに利益を乗せ、全体の値引きでお得感を出す会社
などなど、会社の営業スタイルにより様々です。
このように見積の見せ方はいかようにでもなりますので、
よく見るキッチン○○%OFF!!のような広告を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
大手企業だとそもそも相場よりも 2.3割高い場合もあります。
私はこのようなリフォームの場合、シンプルに複数社から見積りを取り、
価格と担当者との相性で比較しても良いと思います。
ポイント② 提案体制
2つ目のポイントとして、提案体制の差があります。
設備や内装の仕様を選ぶ際、基本的にはメーカーのショールームやサンプルから選んでいきますが、
仕様決めをお客様に全て任せ、お客様自身でショールームに行ってもらう会社、
営業担当やインテリアコーディネーターが同行し、細やかな提案をしてくれる会社などスタイルは様々です。
メーカーのショールームでは行き届かない、建築的な目線での提案も会社によって異なります。
当然これらの提案体制は価格に反映されますので、あなた自身が何を求めるかにより選ぶ会社は変わってきます。
一概には区別できませんが、工務店や規模の小さいリフォーム会社ですと仕様決めはお客様に任せるケールが多く、
基本的にはお客様に言われたことをやるというスタイルです。
ハウスメーカー系や大手リフォーム会社では担当のフォローや提案が充実していることが多い印象です。
最後に
決して安くないリフォームですので、安く済ませたいと思われる方、
せっかくお金をかけるならしっかりとした提案を望まれる方、
価値観は様々ですのであなたの求めるサービスと価格のバランスを考える必要があります。
特に設備や内装のリフォームは、リフォームの中でも人気のあるメニュー、定番です。
その分、選択肢が多く悩まれるかと思いますが他の記事も含め、何かお役に立てますと幸いです。
コメント|comment